初回相談実施中
営業時間:9時~18時定休日:土日祝
途中から読み始められた方は第0話から読み進めて下さい。第0話へ
久しぶりにあった友人と会ったみやび君。
輝いている友人と平凡な自分を比較して、湧き上がる感情。
他人と比較して「自分の人生ってこんなもんか」と感じることがあります。自分の人生は唯一無二のものですから、他人と比較して良いとか悪いとかという考えは存在しません。
しかし、現実として学生の時には、みんな横一列に並んで同じような人生を生きていたはずなのに、社会人になると差が開いたように感じる人もいます。
あの人には負けたくない。
あの人のようになりたい。
など他人と比較することで大きな力が生まれ起業に至る場合があります。この感情はとても大事です。力になりますから。
みやび君も友人と比較して今の俺の人生はこれでいいのか?と思ったことでしょう。そして昔描いていた夢物語を思い出したことでしょう。
誰しも一度は大きな夢を見るものです。
でも現実的に考えてそんなのは不可能だと決めつけて、夢に蓋をして生き続けます。しかし、起業家であるあなたは、その夢に蓋をせず、叶えようとした。自分の能力で自分の人生を切り開くスタート地点に立ったのです。
さて、勢いで起業することを決めた、みやび君はどのように起業するのか見ていきましょう。
とりあえず起業することが決まった。
起業ってどうやってやるんだ?
独立ってどうするんだ?
何をどうしていいのか分からなかった。サラリーマンとしては優秀だったが、起業に関しては素人。
スマホで色々検索かけてみると、起業するには個人事業主として始める方法と法人をつくる方法があることを知った。
方法は分かったけど、どうやって個人事業主になるのかが分からない。それよりも法人にしたほうがいいのか。法人も色々種類があって何が良いのか分からない。
結局インターネットで調べても、答えが出なかった。
妻に相談するも「あなたなら大丈夫」と何の根拠もない返事しか返ってこない。これが、友人のあの綺麗な奥さんなら…あ!!!あいつに聞けばいいのか!なぜだろう。友人の顔が浮かんだ。
迷わず電話をかけると「お!どうした?」と待っていました!と言わんばかりの明るい声。個人事業主として始めればいいのか、法人として始めればいいのかを教えて欲しいと聞くと
「さぁな、俺は最初から法人を作ったけど、どっちが良いかとか分かんないな。どっちでもいいんじゃね?」と妻と同じく適当な返事しか返ってこなかった。
「税理士に必ず相談しろよ」と言葉を残して電話が切れた。
ゼイリシって何だよ。
ゼイリシと検索をすると税理士という人がいることが分かった。
弁護士は知っているけど、税理士って何をしている人?聞いたこともない。
自宅の近くに税理士がいないかググると数人いるようだ。そのうちの一人に電話をかけてみた。「初回相談は無料です」と言われたが、そもそも税理士に何を相談したら良いのか分からない。
個人事業主と法人のどっちがいいかを聞いたら「人によりますねぇ」と欲しい答えが返ってこない。他人事かよ。「困ったらいつでも相談してください」と言われたが、俺は今困ってんだけど?
税理士に良い印象は持てなかった。
「私の高校の時の友達が税理士やっているわよ。聞いてあげよーか?」一連の流れを見ていた妻が話かけてきてくれたが、正直もっと早く言えよ…!と思った。湧き上がる感情を抑え、妻に連絡をお願いした。気持ちばかりが焦っている自分がいる。
妻が私の状況を簡単に説明した後、電話をかわってくれた。今度の税理士は歳が近いのもあって、とても話しやすかった。
個人事業主と法人はどっちから始めたらいいですか?との質問に的確に、欲しい答えが返ってきた。
■起業のプランが固まっていない状況で法人を作るのはお勧めしない
■個人事業主として始めるのが簡単
■個人事業主として始めて、後で法人に変更することもできる
■個人事業主として始める時には税務署に「開業の届出」をする
税金関係の違いも教えてもらったが難しくて頭に入ってこないから覚えていない。青色とか白色とか色の話もしていたが、意味が分からなかった。個人事業主は色で分けられているのか、色で分ける意味は何なんだ?と疑問だけが残った。
「有料になりますが、みやびさんに合った開業の手続き関係を私が代わりにやりますので、ぜひ検討してください」と言われた。気持ちの良い税理士だったけど、有料という言葉に一歩引いてしまった。金とるのかよ。
自分でやれば無料で出来る。だから自分でやろう!と思い、インターネットで個人事業主の開業について調べ始めた。事前に税理士に相談したからか、書いてあることの一部は理解できた。面倒くさいことが沢山あるなぁ、こんなことしなきゃいけないのか?
友人にも聞いてみた。
「全部税理士に任せているから俺は全く分からないなぁ。早めに税理士に顧問になってもらったほうがいい。お前の仕事はそこじゃないと思うな」
税理士ってそんなにすごいのか?と思うものの、お金がかかると思うと依頼する気持ちになれなかった。だって、自分で出来ることを何でお金を払ってまでやってもらわなければいけないのか?意味が分からない。
「みやび君、社長になるんだろ?社長の仕事って何だと思う?税理士に頼めば1分で終わることを、何日もかけてやるのか?それは社長の仕事なのか?」
社長の仕事って何だよ。知るかよ。
優等生の友人から耳の痛いアドバイスをもらう。「それはお前が金持っているから言えることだろ!俺はまだ起業していない!」という反発は心の中に仕舞った。
こうして、個人事業主として起業することが決まった。がんばれ!みやび君
起業される方からの質問で「個人事業で始めるのがいいですか?法人を作ったほうがいいですか?」があります。この質問に対する明確な答えはありません。どういう違いがあるのはかはインターネットを検索して頂ければ、色々な考え方に触れることが出来ます。
検索した結果、多くの人が思うことがあります。
「結局、自分にとってはどっちがいいの?」
例えば、飲食店を一店舗始められる人がいるとします。
個人事業で始めたほうがいいですか?法人を設立したほうがいいですか?
これに対する答えは簡単なようで、個別性が高いものになります。
私たちの顧問先でも、個人事業から始められた方もいますし、法人設立して飲食店を始められた方もいます。どちらの方にも同じように面談させて頂きますが、答えが違ってきます。
これは人によって飲食店を始める目的が違うからです。私たちはこの目的から逆算してどちらが最終的に良いのかを、経営者が「死ぬ」ところまでを想定して検討します。
来年よければいい、3年続けばいい、などという短いスパンでは考えません。これは税理士が顧問先と長い付き合いになるからこそ出来ることです。
税理士に相談することで、ここに明確な答えを出すことが出来るようになります。もちろん、その答えが10年後に振り返って正解かどうかは私たちも分かりません。
少なくとも「今の起業家の状況」「今の起業家が考えている未来像」から考えると、必然的に答えが導き出されます。
税金の損得に関しては下記の動画をご覧ください。
このような起業に役立つ動画を定期的にLINEにて配信しています。無料ですので、ぜひご登録下さい。
![]() |
|
これから起業される方にとって、税理士というのはよく分からない存在です。
税理士は会社経営者や資産家の方と取引することが多いですから、一般的な家庭に生まれ、サラリーマンをされている方には馴染みがありません。
税理士は取引先の税金計算をする過程で、お金の流れを見る、そして経営者・資産家の方自身から相談を受ける立場です。
上手くいったことも、上手くいかなかったことも。今考えていること、今悩んでいること、従業員に対する想いやビジネスに対する想い。もちろん家族に対する想いも。
日々、想いを聞き、数字を見る。
それを毎日繰り返しています。
つまり経営者が話したことの結果を数字として確認できる立場にあります。
私たちはどういう人が上手くいっているのか、上手くいっていないのかを日々研究しています。
それを顧問先に還元しています。
税理士が何とかしてくれると思っている他力本願な気持ちを持つ人は、おススメしません。
起業して上手くいくかいかないかは起業家次第です。人のせいにしたり、常に人に寄りかかろうとするような人は起業家には向きませんので、そもそも起業しないことが最善の策かと思います。
個人事業主から始めればよいか?法人設立したほうが良いのか?
先ほども申し上げたように、目的によって答えが変わりますので、その目的から逆算する必要があります。そうは言えど、起業の目的が明確ではない人もいるでしょう。
そういった方はまずは「個人事業主」から始めて下さい。
理由はいつでも辞められるからです。細かい理由は知らなくてもいいので目的が明確ではない人は個人事業主から始めましょう。
目的が明確な場合は、よく検討してから決めて下さい。その決断がこの先、大きな変化をもたらせる可能性がありますから、慎重に選択してください。
■過去記事
■次回記事