初回相談実施中
営業時間:9時~18時定休日:土日祝
途中から読み始められた方は第0話から読み進めて下さい。第0話へ
起業をすることが決まったみやび君。
起業にも個人事業として始める方法と法人を設立して始める方法があることを知る。
インターネットで検索して調べてみるものの、どっちの方法がいいのかが分からない。どちらもメリットデメリットがありそうだが、自分にとってはどっちが最善の選択なのかが分からなかった。
妻の友人の税理士に相談すると、個人事業から始めようという気持ちになった。色々質問されて、それに答えていくと個人事業から始めるべきだ!と自分自身も納得できた。
税理士は役に立つことは理解できたが、お金を払ってまで依頼する気にはならなかった。だって、自分でやれば無料なのに、なぜお金を払ってまでやってもらう必要があるのか?みやび君には理解できなかった。
起業すると何をするのにもお金がかかることを知る。無料でやれることなど限られている。だから、多くの人は自分で何でもやろうとするのだ。
無料が最善の策だと思った、みやび君のこの先を見ていこう。
個人事業主として起業することが決まった。
起業に必要なことを考えていた。やはり心配なことの一つはお金の問題。
会社の社長は応援してくれると言ってくれたもののお金を出してくれるわけではないし、お金は自分で用意しなければいけない。
いくらかのお金は貯めてあるが、それは可愛い娘のために積み立ててあるもの。絶対に手をつけるわけにはいかない。
お金はいくらあればいいのだろうか。
材料を運ぶための車は絶対に必須だし、工具や道具も一通り必要になってくる。
最低200万円くらいあれば大丈夫?300万円?考えれば考えるほど不透明ではっきりしないことばかりが増え、不安が大きくなる。そういえば生活費は大丈夫なのだろうか?妻に任せっぱなしで、何にいくらかかっているのか知らない。頭の中は分からないことがグルグル回る。
個人事業になったら給料はいくらになるのだろうか?
個人事業主に給料なんてあるのだろうか?
どうやって給料が決まるのだろうか?
考えれば考えるほど、疑問しかわいてこない。
幸いインターネットで検索すればある程度の知識は得られた。
分かったことは個人事業主には給料という概念がないということ。
だから、給料がないということになる。
だったら、個人事業主は給料はどうやってもらうのだろうか?調べれば調べるほど、答えの出ない疑問が増えていく。
困り果てて友人に相談すると
「まぁ、俺は勢いだけでやってきたからお金の計算なんて最初しなかったなぁ。本当、税理士に任せっぱなしだったから」とまた税理士の名前が出てくる。「あ、そうそう、最初にお金は借りておいたほうがいいよ。金はあればあるだけいい。これも税理士に相談しなよ」と電話が切れた。
お金を借りる?
起業するのにお金を借りる?何故?
何のために?
意味がよく分からなかった。
少しは貯蓄はあるし、娘の未来のために貯めてあるお金を合わせるとそこそこの貯蓄はある。
それで十分じゃないのか?
それ以上いるのか?
借入について、これ以上、友人に相談しても納得のいく答えが得られないので、近くの金融機関に出向いてみた。金融機関には「〇〇ローン」など、お金を借りれるような案内が目につく。自動車を購入した時に金融機関で自動車ローンを組んだ経験から、お金を借りるなら金融機関ということは、何となくだが理解しているつもりだった。
金融機関の窓口のお姉さんに事情を説明し、数分待つとスーツを着た若い男性が現われた。
■これから起業する予定だということ
■友人からお金を借りたほうがいいと言われたこと
■いくら借りればいいのか
などを自分の想いを伝えると「創業計画書はありますか?」と問われた。
熱意を込めて説明したのに、男性は冷たい言葉しか返してくれない。
「ソウギョウケイカクショ?何ですかそれ?」
創業計画書なんて作っていない。
起業するのにそんなもの作らないといけないのか?
創業計画書らしいフォーマットの用紙を男性から受け取り、金融機関を後にした。
さて、どうするか。がんばれ!みやび君
よくある質問が「いくら借りればいいですか?」です。
ネットでググって(検索)頂ければ、月商の3か月分が必要だとか、借りれるだけ借りたほうがいいとか、様々な答えを発見するでしょう。
じゃあ、自分にとったらいくらなのよ!!って話ですが、これは個別性が高い回答になります。
まず、
■開業するために必要な初期費用はいくらですか?
■毎月、いくらの費用がかかりますか?
■毎月の生活費はいくらですか?
■売上はいつ頃、どの程度見込んでいますか?
■貯蓄はどの程度ありますか?
■etc...
これらの質問に回答していくと必然的に答えが見えてきます。
文章にすれば簡単なのですが、これに答えることが難しいんですよ。
だって、
■開業したことないのに、いくらの初期費用がかかるか、そもそも分からない。
■まだ開業していないのに、毎月どのくらいの費用がかかるかなんて、もっと分からない。
■毎月の生活費は何となくは分かるけど、具体的に聞かれると…そもそも家計は妻に任せているし。
■売上?それは自分が聞きたいわ!
■貯蓄?そんな恥ずかしいこと言えるわけないでしょ!
これが多くの人の本音ですよね。
創業時に税理士を顧問にするということは、こういう質問に対して、一緒に答えを作っていく作業が出来るんです。
創業融資に関する情報はこちらの動画をご覧ください。
このような起業に役立つ動画を定期的にLINEにて配信しています。無料ですので、ぜひご登録下さい。
![]() |
|
■初期費用?
■毎月の費用?
■生活費?
■売上?
このテーマを一緒にやりましょう!ぜひ雅税理士事務所の1on1を受講してください。
■貯蓄
あとですね、起業家が借りたいと思ったら、借りれるわけではありません。
例えば、自動車ローンを滞納していたり、貯蓄を全くせずギャンブルに散財していたり、そもそもビジネスをする土台が整っていないような人には金融機関もお金を貸しません。逆の立場になったら分かります。お金を返す見込みが低い人に、お金貸しますか?滞納したことがある人は、また滞納すると思いませんか?
■自動車ローンを滞納するってことは、事業用の借入も滞納するんですよね?
■貯蓄が全くないってことは、私生活の管理が出来ていない可能性があるんですよね?
■また、そもそもの収入が低すぎる可能性があるんですよね?
■その人にお金を貸して確実に返ってくると信じられますか?
やる気はあるように見えるけど、実は光熱費を払っていなかったり、かっこいいビジネスプランがあるけど、私生活に問題を抱えている人に大事なお金を貸せますか?って話です。
信用できない人に、自分の大事なお金は預けられないのが一般的な考えです。
金融機関は約束したことをしっかり守ってくれる人を好みます。約束を守りなさい、と小学生の時に教えられるような基本的な姿勢のことです。この基本が出来ていない人は、そもそも借入をする以前の話なので、しっかり土台を作ってからです。
そんなこと言ったって、いい加減な友人は借りていたぞ!と思った人もいるでしょう。そういう人に問いたいですが、あなたは何のために起業するのですか?
テキトー!という答えの人は、恐らく税理士との付き合いは辞めてください。
税理士というのは経営者や資産家と共に歩んでいく存在。その人たちのビジネスの発展をサポートし、その人たちの資産を次世代に残すために、私たちは存在しているのであって、テキトーな人のサポートをするためには存在していません。
ビジネスを始めてみれば分かることですが、毎日多くの問題が発生します。一つ解決したら、次の問題が発生します。その問題に真摯に向き合っていく必要があります。解決をすると同時に信用が積みあがっていきます。
これは私生活でも同じだと思います。約束を守る。時間を守る。お金を約束通り払う。この基本的なことを日々実践することで信用が積みあがっていきます。金融機関の人は、この人の信用を見ています。
あなた自身だけではなく、家族のことも見られています。起業すると言っているけど、最初はお金が潤沢にない。では配偶者に収入はあるのか?子供は何人いて、生活費に問題はないのか?そこに計画はあるのか?
厳しいようですが、お金を貸す側の立場からすると当然のこと。
税理士を顧問にすると、お金を借りるサポートを受けられるだけではなく、現状を認識し、良いところ、不足しているところの改善サポートが受けられます。つまり今のあなたに必要なことが分かるのです。
ビジネスをやると決めた。
借入することも決めた。
不安もあるが、真剣に向き合っていきたい。
そのような覚悟ある方は税理士に相談してください。
起業時にお金を借りる場合には条件があります。最低限下記の3つは必要です。
■自己資金が100万円程度あること
これは自分の力で貯めたお金であることが重要です。身内からお金を借りられることもプラスの要素になりますが、それは自分自身の力ではありませんでのプラスアルファです。
■支払いがルーズではないこと
自動車ローンを滞納していたり、スマホの端末代金の分割払いを遅延していたりしていないこと。
水道光熱費などの公共料金を払っていること。
■簡単な計画書を文書で書けること
日本政策金融公庫に創業計画書のフォーマットがありますから、せめてそれを書けるようにしてください。
あなたの「気合」を金融公庫に口頭で伝えても「そんなの良いから、文書でもってこい」と言われて終わりです。
熱意も大事ですが、お金を返せるかどうかの根拠が欲しいのです。
税理士は3番目の計画書作成のサポートができます。税理士のサポートを受けることで計画書を作るという目的だけではなく、未来のビジネスモデルの構築を一緒に作ることが出来ます。
いくら借りればいいのか?そしてその理由を知ることが出来ます。
目標とする売上だと、自分の給料がいくらくらいになるのか知ることが出来ます。
自分一人では見つけられなかったことが税理士とであれば見つけることが出来ます。
問い合わせフォーム
LINEで問い合わせ
■過去記事
■次回記事