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初めての創業計画書を自力で書いてみた、みやび君。
最初は戸惑うことが多かったものの、真剣に向き合ってみると書けることも多かった。書いていくうちに自分の頭の中が整理され、苦しみながらも計画書を書いてみることは悪いことばかりじゃないと思った。
しかし、どうしても一人では埋められないものもある。
自分の思うように埋めてみるが自信がない。これでいいのか?という疑問が頭から抜けきらなかった。
そこで妻の友人の税理士に相談に乗ってもらうのだが、あっという間に悩みは解決された。
逆に税理士側から、追加の悩みになることを提示されたがあまり耳には入ってこない。後になれば大事なことを言っている理解できるが、今は余裕はない。とにかく税理士に話を聞いてもらって、気分は晴れやかだった。
税理士の協力の元、作成した甘い甘い創業計画書。
税理士には厳しいことを言われたが、私の人生だから私の思うとおりにやろう!と決意し、税理士からのアドバイスは一旦忘れることにした。
正確には自分の想い通りにならないことも指摘してきて腹が立つため無視したのだ。これが本音。
税理士といえど所詮、他人からの目線。自分のことは自分が一番よく分かっている。何者かも分からない税理士の言うことを聞くためにリスクを冒して起業するのではない。
自分はやれるはずだ、と不安ながらも自分に言い聞かせる日が続いた。
その後、作成した創業計画書を元に、金融機関の若い担当者と何度か面談を行った後、無事、金融期間から融資が出ることが決まった。
案外簡単じゃん!
とても晴れやかな気分だった。
「みやび社長、頑張っていきましょう!」と自分より若い人から励まされたのは、恥ずかしい思いもあったが気分は悪くない。
この若い担当者は裏では「みやびさんの将来性や計画書はともかく、サラリーマン時代にしっかり貯金していたので融資は前向き」と言っていたそうだが、その本音については本人に伝えることはなかった。そして、計画的にお金を貯めていたのはみやび君の妻であることも忘れてはいけない。
さて、友人にお礼の電話をすると「良かったな、頑張ってな!」と応援された。
融資が決まったら連絡くれるように税理士から言われていた。
最初の一言が「おめでとうございます」だった。
融資が決まっただけなのに、周りは私を褒めてくれたり、賞賛してくれる。起業することにして良かったと思えた瞬間だった。
お節介にも税理士から色々説明を受けた。
個人事業の開業届出書を税務署に提出してくるように言われた。その他に、青色申告承認申請書も提出することを勧められた。
青色申告承認申請書を提出すると、税金に関するお得な特典が受けられるらしい。
説明されるものの理解はできない。とりあえず出しておくように、とのこと。
その他にも税金に関する届出書はいくつかあるようだが、それはやりながら検討していきましょう!とも言われたが、なんのこっちゃ。チンプンカンプン。
話についていけない。
起業に関する説明を受けた後、
「ぜひ、顧問契約をご検討下さい」と言われ、税理士は急に営業モードになった。
さっきまで「みやびさんの為に!」との暖かい雰囲気から「契約をとってやる!」という冷たいモードに変わったような気がした。
結局、税理士も仕事欲しいだけなんだろ、と冷めた気持ちになり、私はやんわりと「機会がありましたら、よろしくお願いします」と顧問契約の打診を断った。
それに反して、税理士は「そうですか。お力になれなくて残念ですが、みやびさんの起業が上手くいくよう陰ながら応援させて頂きます」と気持ちの良い反応が返ってきた。
税理士は本当に相手のことを思っているのか?この人は一体どういう立場なのだ?
色々思うことはあったが、先を急ごう!
税理士に言われた通り、近くの税務署に行き、開業届出書と青色申告承認申請書の2枚を提出にむかった。
税務署に行くことは人生で初めて。税務署は怖いイメージがある。怒られるのかな?雑に扱われるのかな?なんて、不安があったものの受付の若い女性に話しかけると、とても丁寧に対応をしてくれた。別の方が対応してくれるとのことでしばらく待っていると、奥の方から中年の男性の方が出てきた。
事情を説明すると届出書を一緒に書いてくれた。この男性も青色申告承認申請書を提出しておいたほうがいいです、と税理士と同じことを言っていた。
なんだ、税務署の人って案外、親切じゃん。税理士なんていらないじゃん、と思った。
でも、税務署の人は「頑張ってください」とか「応援しています」とかは言ってくれなくて、淡々としていたのが印象的だった。
公務員だもの、そんなものだよな。
公務員に言われる通り、記入すると、10分ほどで書類の作成は完了した。
控えはもらっておいた方が良いとの税理士からのアドバイスがあったので、提出したものの控えを税務署からもらい、税務署を後にした。
終わってみると、あっけない。開業するのは、こんなにも簡単なのか。こんなにも簡単なことを、私は何日も迷ったり、悩んだりしていた。
私はこの時点で、色々な人にサポートしてもらったことを忘れてしまっていたかもしれない。
友達もアドバイスをくれたし、税理士も無料でたくさんの知識を与えてくれた。何より妻が裏でサポートしてくれていたことになんて気が付いてもいなかった。
だが、誰かに感謝しようが、感謝しまいが、私の開業の手続きが終わったことには変わりない。
私は今日から個人事業主として開業!
がんばれ!みやび社長!
個人事業主の開業の手続きというのはとても簡単です。
書類を描くだけですから。ただ、中には出さない方が良い書類を出したり、青色申告承認申請書を出さなかったりすることもあります。間違ったとしても金銭的に解決出来るので、別に問題がないと言えば問題がないのです。ただ知らなかったでは済まされないことも多々あります。
そして起業し、お金を稼ぐようになると、どうしても税金の問題がつきまとってきます。
大人になると忘れてしまいますが、国民の三大義務のうちの一つが「納税の義務」です。もう2つ思い出せますか?(笑)
そうなんですよ、納税は国民の義務なのです。そう教えられてきたのに、何故か税金を払うことにいいイメージを持たれている人は少ない印象です。
サラリーマンの時、給与から所得税や住民税、健康保険料や厚生年金保険料が天引きされ、会社が自分の代わりにそれらを払ってくれていました。だから「税金を払っている」という感覚がないまま社会人生活を送ってきました。これを読んでくれているあなたは1年間に自分が所得税をいくら払っているか知っていますか?
ほとんどの人は知らないんです。仕方ないですよね、会社が勝手に給与から引いていくんですから。そのルールなんて知ったこっちゃないし、知ったところで何も変わらない。
でもですね、起業すると、それが一変するんです。会社がやってくれていたことを、あなた自身が行う必要が出てきます。知らなかったから、やりませんでした、では通用しないんです。
■赤信号は止まれ!を知らなくて、横断歩道を渡る人は見かけませんよね?
□でも、起業したら自分で帳簿をつけて自分で税金の計算をして自分で払うことを知らない人がいます。
■青信号でも、右見て左見てして、手を挙げて横断歩道を渡ると、事故にあいにくくなりますよね?
□でも、青色申告で申告すれば税金の特典が受けられることを知らない人がいます。
これらはルールなんです。
赤信号は止まれ、って知らなかった!と言う人がいたら「いやいや、当然だろ。知っておけよ!」と言う人もいれば、「知らない人が悪い」と思う人もいれば、相手を想って「赤信号は渡ってはいけない」と教えてあげる人もいるでしょう。
それが税金のことになると、どうでしょうか。
教えてくれる人は仮にあなたにデメリットがあることでも教えようとするでしょう。
教えてくれる人はあなたにとってどうでもいいことであっても「あたかもあなたにとって必要」かのように教えてくれるでしょう。
超絶、得になる情報があったとしたら、まず誰に教えますか?
一番大切な人です。人によっては家族、恋人。一緒に住んでいない親戚まで情報は到達しますかね?どうでしょうか。友人に伝える情報で超絶得になることもあるでしょうが、伝える時は雑になるか、伝える側にメリットがあるでしょうね。
情報というのは自分から遠い人になると、適当な情報に変換されてしまいます。これは不思議ですよね。
また、今のご時世はインターネット上に大量の情報が溢れていますから、その中から自分に合うものを見つけ出すのは本当に苦労します。そして見つけたと思っても、それが正しいかどうかは分からないです。
税理士というのは「あなたに合うようにカスタマイズした情報」を伝えてくれます。
その情報が厳しい内容であったり、難しすぎる内容であったりしますが、噓偽りの情報よりも良いと思います。
明日何が起こるか分からない起業という道を選択したあなたに必要なのは、不確かな情報ではなく、多少、いや、かなり厳しくても「自分のために用意された」情報です。
その情報をどのように料理し、使いこなすかは、自分次第だと思います。
起業前に支出したものも将来経費にすることを出来る場合があります。様々な状況で起業される方たちがいます。色んなスタートに対応できるよう起業前であっても経費として処理できるような考え方があります。
動画で解説していますので、ぜひご覧ください。
このような起業に役立つ動画を定期的に配信しています。無料ですので、ぜひご覧ください。
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