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自分の力で確定申告書を仕上げた、みやび君。
ところが、これから払う税金の金額を知って驚く。想像以上に税金が高い。
お金がないのに、税金の支払いがあるっておかしい。どうしてなんだ。
憤りを隠せないみやび君だったが、さらに恐ろしいことに、確定申告書を仕上げた直後に払う所得税の他に、住民税や事業税など別の税金の支払いがあることを知った。
汗水流して、稼いだお金の全て、それ以上のお金を税金の支払いで消えていく。
日本という国は狂っている。事業者に優しくない。税金が嫌いだ。
様々な感情が頭を駆け巡るも、容赦なく税金の支払いはやってくる。
娘の貯金に手をつけることで無事に所得税の支払いを終えたみやび君。
自分の無計画さや無知に苛立つ。これから数か月後に住民税など他の支払いがやってくるのは理解した。
どうしようか。どうしたらいいのか。怒りや不安、悲しみ、様々な感情が入り混じる。
お金が足りないのであれば、売上を増やすしかない。お金が入ってくれば税金は払えるはずだ。
では、いったいどのくらいの売上が必要なのか?どのくらいの売上があれば、大丈夫と言えるのか?
分からない。分からないんだ。
しかし、よくよく考えてみれば、もう少し頑張れる余裕もあるし、働いている時間は長いが現場に出ている時間はサラリーマンの時より少ないかもしれない。ということは、現場仕事を増やせば売上は増える。営業は得意だから仕事を増やすのはできるはずだ。
では一体、どのくらい働ければいいのだろうか?その答えが知りたい。税金が払えないというのはもう嫌だ。
仕事前に時間があったのでソファーに転がり、スマホを片手に調べ始める。私は一体いくら売上があればいいのか?
調べていくと驚愕の事実を発見した。
なんと!稼げば稼ぐほど、税金が高くなるらしい。累進課税と言うらしく、稼ぐと税率があがって手取りが減るらしい。儲けの50%以上も税金を払う?
はぁ?なんだそれ!アホなのか?日本人はアホなのか?
今でさえ税金が高くて払えずに困っているのに、頑張ってもっと稼いだたら税金が増えるのか?
何で?どうして?サラリーマンの時は給料が増えてもそんなことなかったぞ。なぜ起業すると、税金が増えるんだ?
やはり世の中は狂っている。
誰もそんなルールを教えてはくれなかった。税務署へ開業の申請をしに行った時も、税務署の人は何も言っていなかった。なぜ教えてくれなかったのか?
さらに調べていくと、今後、所得税の他に消費税を払う必要があるらしい。
消費税を払う?これ以上に、払うの?もう考えるのが嫌になってスマホの画面をゲームに変えた。
計画を立てようと思い、色々調べていくうちに計画をどうやって立てればいいのかが分からなくなった。
分からないこと、知らないことが多すぎる。日本というのは起業家には優しくない国。そうとしか思えない。
起業1年目に恥ずかしくないくらいの売上を上げた。サラリーマンの時よりの給与よりも多い売上を上げた。1年目にしては頑張ったと思う。それでも、税金を払うのが困難になった。サラリーマンの時に税金が払えないということは経験したことがない。
起業したら、国民年金やら健康保険も自分で払う必要があるようだが、その金額が高い。こんなの払っていたら生活費が足りなくなる。
いくら払うのかも不明確なうえ、いつ払うのかもよく分からない。何でこんなにも分かりにくいのか。
あえて分かりにくくしているのではないか勘ぐりたくなる。
多くの不満がたくさん出てくるが、結局、具体的な計画は立てられなかった。
分かったことは
■今のままでは税金は払えないこと
■どのくらい稼げばいいのか分からないこと
つまり、何が分からないのかが分かった。考えるのが嫌になった。考えても答えが出ないことに、どれだけの時間を使っているんだと腹立だしくなる。
とりあえず、売上を上げておけば、大丈夫だろ!増やせ!売上!
という曖昧な目標が定まった。
がんばれ!みやび君!
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過去の配信履歴
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■雅税理士事務所から皆様へ! 節税にも役立つ!?小規模企業共済制度とは?
■子会社で節税!?複数会社経営のメリットとデメリット
など
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独立、起業すると全てのことが直接自分の元に襲い掛かってきます。
知っているか知らないか、そんなことは関係ありません。何がどう転んでも自分の責任になります。これが起業するということです。
起業家の中には、ルールなんて知るか!自分の好きなようにやりたくて独立したのに、難しいルールに従っていられるか!と反発し「ちゃんとやらない」ことを選択される方もいます。
我々から見ると、そのような方はルーズです。そしてその日暮らしの印象を受けます。それで本人が良ければ、問題ないと思います。自分の人生ですし、自分で選べばいいんです。
ただ、このようなところに他人が就職する場合は問題が複雑になります。自分が適当で、全部自分が責任とれる範囲であればいいのですが、他人を従業員として雇った場合。これは悲惨です。
従業員さんは事業者の世界など知りませんし、労働をし給料を得るために就職しました。安全・安心に労働をしてもらうための環境を整えるのが経営者の仕事の一つですが、適当な人は、そんなこと知ったこっちゃない、という具合です。
まぁ、想像すれば分かりますが、そのような会社は伸びません。仮に営業力があり、伸びても、伸びたところで崩壊します。
社長1人で出来ることなんて限られていますし、人を大切にしない人は相手からも大切にされません。これは難しい話ではないです。当たり前の原則です。
ただ、この原則が外から見えづらいのが中小企業なんです。
従業員2,3名くらいであれば、その人が辞めたところで、社長1人のマンパワーで何とかなりますし、仮に従業員に家族がいれば余程のことがない限り辞めません。辞めれば、新しい人を採用すればいい。これを繰り返していたでしょう。しかし、今は簡単に人が採用できませんから、ダメな会社は徐々に淘汰されていきます。
とにかく社長1人がとにかく頑張り、社長が一番営業力もあり、社長が実務遂行力もあり、全てにおいてNo.1! これが中小企業ですから、社長がルーズであっても別に大きな問題にならないのです。何か問題があれば社長が自ら解決すればいい。
社長の気合と根性が全てを司る中小企業は社長が全て。その社長がルーズ、適当、無責任、他責だと会社はフラフラして、会社経営は社長の気分次第。
しかし、社長になる人が最初から優秀であるわけもなく、優秀である必要もないと思います。至らない点を日々改善していく意識を持ち改善を続けられるかどうかが大事です。完ぺきな人などいません。
会社に問題を抱えているかどうかは経営者であれば、肌感覚で分かるはずです。そしてその問題はいつから存在していたのか?これを自分に問うてください。
その問題を今すぐ解決しなくても問題はない。でも、将来、大きな問題になる可能性が高い。おそらくこのような答えが一番多いと思います。
その問題はどうしますか?今から解決しますか?それとも、これまでと同じように、放置しますか?
さて、どんな問題でしょうか?
■思ったより売上が上がらない
■売上があるのに、資金が不足している
■従業員の定着率が悪い
■世代交代しないとけない
毎日浮かんでは消えていく問題を一緒に一つ一つ解決していきませんか?腹をくくって1年くらい我武者羅に頑張ってみませんか?
少なくとも今と同じことを繰り返していても劇的な変化は望めません。会社を変えられるのは経営者しかいません。自分が変われば会社も変わります。
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