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Q.来年は自分で確定申告するんで今年だけやってくれませんか?
A.当事務所ではスポットでの確定申告やシミュレーション等は受注しておりません。
新規のお客様から「今年だけでいいんで申告して下さい」とか「顧問はいいんですけど、教えて欲しいことがあるんですが」というお問い合わせを受けることがあります。
答えは「NO」です。
雅税理士事務所だけが「NO」かと言うとそうではありません。多くの税理士事務所が「NO」でしょうね。
「自分の申告なんてこんなに簡単なのに…プロがやるんだったら尚更簡単でしょ?」
なんて思われるかもしれません。
確かに簡単かもしれません。適当に申告しても良いというのであったら、それこそプロの力だと瞬殺です。
でも、絶対に(少なくとも雅税理士事務所は)やりません。今回はその理由について解説します。
確定申告は個人法人問わず基本的には1年間の期間を区切って申告します。
では、この1年間というくくりは事業にとって何の意味がありますか?
何の意味もありません。ただ国が定めたルールが1年というだけです。
事業は基本的には”やめた”というまで基本的にずっと続くのが前提です。
うまくいかなくてわずか数年で終わるというパターンはありますが、終わりたくて終わる方はいないはずです。つまり、その中のわずか1年だけを切り取ったものが確定申告となります。
この1年だけ顧問して何がわかるでしょうか?
たまたま収入が多かった年かもしれないですし、その逆もしかりです。そんな状況で適切なアドバイスはかなり難しいです。
また、税金の計算をするうえで、2つの方法から有利な方を選んでいいよ、っていうルールもあります。さらにこのどちらかを選ぶものに関しては2年は継続して同じ方法を選んでくださいってものもあります。
仮に今年の申告ではAパターンが有利だったとしても来年はBパターンかもしれませんよね。
1年限定の顧問契約では単年度で考えると最適な提案は出来るかもしれませんが、2年ないし複数年で考えると損するってこともあります。
つまり、税理士と顧問契約し、その効果を発揮するためには、複数年の契約は必要だってことです。
「インボイス制度により、消費税を払う事になったのですが、原則課税と簡易課税とどっちが得ですか?」
なんていう質問がインボイス制度の開始が近づくにつれ多くなってきました。
答えは「わかりません。」です。
もちろん、何年も契約している方については、綿密に打ち合わせし、シミュレーションをすることで最適解を選択します。
ですが、初めて会う人にこの質問をされても正直わかりません。
「昨年の申告書を見せたらプロなんだからわかるでしょ?」
それでもわかりません。分かるのは昨年の数値から考えて、消費税を払うとしたらどっちが得だったという計算だけです。
消費税のどっちの方法で申告するかについては、基本的に未来の方法を選ぶことになります。
仮に今年分に関して、結果的に自分の選択してない方が得だったとしても、選び直すことは出来ません。
つまり、未来を共有することで、初めて最適解が導きだせるのです。
スポットの相談をされる方と、未来を共有できますでしょうか?また、未来を共有するためには、現在の理解も必要になります。
あなたのビジネスの現状を理解することで、正確に未来が共有できることになります。
そうすることで最善のアドバイスが可能になります。
「あなたに当てはまるかはわかりませんが、一般的には○○の方が得です」
こんな無責任なアドバイスをお金を払ってしてもらいたいですか?
仮にして欲しかったとしても私たちもプロなので流石に出来ません。このような理由で知りたいことだけのアドバイスは行っていないということです。
「そんなこと言わないで教えてよ!自分のことなら何でも話すから」
確かに現状についても教えて頂き、将来のことも共有することでアドバイスは可能です。
ですが、それにかかる時間を考えて下さい。税理士にとっての原価は「時間」になります。
特に、顧問先以外の方の不十分な情報をもとに、正確に未来をジャッジできるのは、税理士事務所でもエース級になります。
そんなエース級の人の「時間」をいっぱい使っていくら払う気ですか?
顧問料を払うのはもったいないので、アドバイスだけ欲しいといって逆に高額な報酬を支払うことになるかもしれません。
「じゃあ新しく顧問契約をしたら現状を理解するのに時間がかかるから赤字なんじゃない?」
鋭い方ならこんなことを言うかもしれません。
その通りです。
初めて顧問契約をさせて頂いた場合、最初にお互いの事を理解するのに多くの時間を使います。逆にここに時間を使わないと正しいアドバイスが出来ない為、お互いにとって良い契約になりません。
税理士事務所は契約後、おおむね3年間は赤字と言われます。早く黒字化する場合でも1年目は少なくとも赤字です。
特に開業したての方は、上手くいってもいってなくても状況が変わりやすいので、多くの時間を使います。
でもそれでいいんです。
税理士として顧問契約するということは、ビジネスのパートナーとして選んでいただくことですので。「私の会社のことは任せたぞ」って言って頂けるのはうれしいことじゃないですか。
それで、事業が上手くいって、長くお付き合いせて頂いて、そのうちに税理士事務所も黒字化して。もちろん、お客様の為ですが、自分の為にもしっかりアドバイスしようって思いますよね。
税理士事務所のビジネスってこんな感じです。
税理士事務所がスポットの契約を敬遠して、長期契約を前提とした顧問契約を推奨するのはこんな理由です。
税理士事務所を探すにあたり、こんな事情も事前に知っていると、話はスムーズかもしれませんね。
もちろん、どうしてもスポットの相談を希望の方については、それなりの報酬を払えば相談できる税理士事務所もありますので。
参考までに!
【雅税理士事務所への問い合わせは、下記の問い合わせフォームからお問い合わせ下さい。公式LINEへの問い合わせも歓迎】
■名前、事業内容、相談内容等を出来るだけ詳しくお知らせ下さい。
■具体的な税務相談にはお答えしておりませんのでご了承ください。
■その後、必要であれば簡単な電話面談に移ります。
■電話面談後、来所頂く又はテレビ会議にて今後のサポート内容についてご説明。
■顧問契約後、正式にサポートが開始されます。
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