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Q.経理係は身内と他人とどちらが良いですか?
A.あなたが経理係に希望する内容によって答えは変わります。
本記事では、経理について解説させて頂きます。
まず経理の仕事内容について解説します。
経理の仕事は簡単に言うと会社のお金に関する仕事の全般をすることです。特に中小企業の場合には、本来の経理の仕事に加えて備品の買い出し等の総務・庶務を兼ねることがほとんどです。
一部の中小企業の場合、この経理の仕事を軽視するケースもあります。
「経理なんて誰でも出来るんだし、パートを雇えばいいんだよ。」
「もし辞めても、また次を雇えばいいんだから」
これは、個人的には非常に危険だと感じます。逆に、このような意見の方の場合、会社のお金は不安定なケースが多いです。
確かに経理の仕事は単純な作業の繰り返しなので一度覚えてしまえばさほど難しくないかもしれません。
営業や現場作業をしている方から見たら、何て楽な仕事をしているんだって見えるかもしれません。ただし、会社にとっての重要度は、もしかしたら営業や現場作業以上に高いケースもあります。
優秀な経理がいる会社といない会社では、会社の経営のしやすさ、安定度は格段に違います。優秀な経理係がいれば、会社は少し先の未来が見えることがあります。
「来年はどうなるかわからないからな…」
会社を経営されている方や、個人事業をされている方でしたら、一度は言ったことがあるんじゃないかと思います。正直、優秀な経理がいたとしても、来年の売上げが上がるかはわかりません。もちろん、それは社長の仕事になります。
でも、仮に売上が少なかったとしてもこの会社は大丈夫か、逆にどれだけの売上げがないとまずいのか。こんな事がわかったら、社長が今後どのような行動をとるべきなのか見えてきますよね。
「売上は上がっているんだけど、全然手残りが増えないんだよね」
こう思ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
理由はいろいろありますが、例えば
■借入の返済が利益に対して多い
■身の丈に合わない設備投資を行っている
■債権の回収が滞っている(回収サイトが伸びている)
■その他経費にならない支出が多い
等々
優秀な経理がいると、この原因が一目瞭然となります。
なおかつ、現状の改善まで自分で行える経理がいらっしゃる会社は本当に強いと感じます。
このように、優秀な経理がいらっしゃることで会社の経営は非常にしやすくなります。
中小企業では、本来経理の行うような仕事まで社長が行っているケースもよくあります。
社長が出来るのはそれはそれでいいのですが、社長は他にしたいことがありませんか?
会社が今後どこに向かっていくか決めるのは社長しか出来ません、そこにむかって会社の仕組みを構築する旗をふるのも社長しか出来ません。
また、社長が営業に集中出来れば、会社の成長を早めることも出来るかもしれません。つまり、結果的に優秀な経理がいることで、会社は成長速度が速まる可能性があるということです。
このように、経理の仕事はとても重要なので軽視してはダメなんですね。
ちなみに、国の経理係は「財務省(旧大蔵省)」が担当しています。
財務省っていうと官僚の中でもエリート中のエリートが配属されます。
つまり、経理の仕事は優秀な人材が行うべき仕事ってことですね。
さて、では経理は誰に任せたらいいのか?
冒頭でも書いたようにこれは、その社長の希望により違うので一概に正解はございません。
では、実態としてはどうなんでしょうか?
個人事業や中小企業の場合は、経理係を身内(社長の奥様が多いです。)がされている場合が多いです。
これには、下記の理由があります。
■起業時に経理を雇う余裕がなく、奥様に任せていた流れが今でも継続している
■経理の重要性を理解しておらず、身内に片手間でやらせている
■社内の事情を他人に把握されたくないから、身内に任せている
■そもそも他人が会社内にいない
等々
といったところでしょうか?
個人的には過半数の中小企業や個人事業者ががこのケースに当てはまるかと思います。
この場合のメリットは
■会社の状況に応じて給与の額のコントロールができる
■身内なので経費の使い方に口を出されない
といったことがあげられます。
上でも書いたように、経理が優秀なことはすばらしいのですが、それはある程度まで会社が成長していることが前提となります。
まだ機械や備品も十分に揃えらていない、自分の代わりに現場に行く従業員がいたら売上がもっともっと伸ばせるのに…
会社がこんな状況ですと、正直まだ経理に投資できる段階ではないかと思います。
そこで、身内が経理をしてくれるのであったら給与の金額は出せる分でOKということになります。
逆に会社の状況が良くなれば、仕事量に応じた給与であれば支給することもできます。このように会社の状況に応じて給与を変動させることも可能ということは、創業時にはありがたいですよね。
また、別の記事でも書く予定ですが、経費については、その方の考え方や状況次第で様々なものとなります。中には他人が見たら、「えっ」っていうようなものも経費に入っているケースがあります。
「また社長こんなに飲みに行って…」
「俺が飲みに行くから仕事もらえるんだよ!」
こんなやりとり面倒くさいですよね。
社長の苦労は従業員には理解されないこともあります。
身内が経理をすることのメリットとしてこのような煩わしさを省略するメリットがあります。
逆に、経理を身内以外にしたくないという人の意見には
■自分の給料(家族も含めて)を従業員に知られたくない
■経費の使い方を見られたくない
といったものが多い印象があります。
では、経理を身内以外の方に任せるメリットはなんでしょうか?
一番大きな理由は、優秀な人材を経理に据えることが出来るといったものになります。身内は優秀じゃないといっているわけではないのですが、単純に外部の方の方が候補が多くなるということです。
身内で優秀な方がいらっしゃったらその方にお任せ下さい。
また、これも中小企業では多いのですが、経理業務が惰性で行われる可能性が高いです。
もちろん、請求や入出金業務は行うのですが、会計業務がおざなりになるケースがあります。
「決算までにすればいいんでしょう?」
義務でいえばその通りなんですが、それですと会計を経営に有効活用できません。
会計を経営に有効活用したい、会社の中身をクリーンにしたい。こう思われたら、外部の方に経理を任せてもよいかもしれませんね。
ここまで読んで頂いた方の中には、優秀な経理が欲しいって思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
でも、優秀な経理を雇うのにいくらかかるの?って思いますよね。とても残念な話ですが、優秀な経理を雇うためにはかなりの金額がかかるでしょう。そもそも優秀な経理を雇おうと思っても、市場にそのような人材はいません。
あるとしたら銀行の自社担当が有能だった場合ヘッドハンティングするというパターンでしょうか?
じゃあ優秀な経理を雇うことは実質無理じゃんって思いますよね。
出来上がっている方を雇うのは非常に難しいです。あとは人を育てるしかありません。
営業や現場作業の方は育てるけど、経理社員を育てるという意識を持っている方は少ないかと思います。
ただし、やっている方はやっているんですよ。
税理士の仕事をしていて常々思うのですが、業績がよく安定した会社には優秀な経理がいるケースが多いです。逆に優秀な経理がいない会社は、一時的に会社の調子は上向いても安定しないケースが多いです。
もちろん、優秀な経理は一朝一夕では育ちません。優秀な経理はまだいないけど、会社の業績を把握したいと思った方。
雅税理士事務所と一緒に会計の仕組みを構築しませんか。
仕組みさえ出来てしまえば、優秀な経理の育つ土壌は出来上がります。
経理業務を効率的に行い、より価値の高い仕事に時間を割り当てることも出来ます。バックオフィスの仕組みを一から構築し直したい希望のある方、是非お問い合わせをお待ちしております。
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